大学病院とクリニックの違いを知る

クリニックと大学病院の違いは、病床数が多いか少ないか。これは知っていて当然なのですが、つまり両者は規模が違うということ。
この規模が違うという点によって、その他の相違点が生み出されていると言ってもいいでしょう。

いずれにしても医師にとって両者の違いを把握することは非常に重要です。
では、実際にどんな相違点があるのかを整理していきましょう。

①大学病院には医局がある

大学病院で働くと属することになる医局。
クリニックには、これがありません。
もしかしたら院内で派閥が誕生し、それぞれでいがみ合ったりなどは起こるかもしれませんが、医局における階級制度や先輩・上司との関係性、あるいは派閥と呼ばれるものとはまったく異なった性質であると言えるでしょう。

②大学病院ではより多くの人脈を築ける

大学医局では、その規模の大きさから人脈を築くことができます。
すでに築いている医師もいるかもしれません。
そこを出れば、その人脈を生かすも殺すも自分次第。
今はそんな時代ではないでしょうが、もしかしたら、転職することによってこれまで築いてきた人脈を一気に失う可能性も出てきます。
それをどう捉えるかは、これもその人次第です。

③医療設備の充実さが異なる

規模の大小が関係する相違点は他にもあります。
大学病院の医療設備の充実さは、クリニックのそれとは全く異なるのです。
もちろん、クリニックであっても診療科目や分野によっては最新の医療設備や医療機器などを取り入れることも可能ですが、経営面も考慮しながら導入しなければならないため、それができるのはごく限られた施設だけになるでしょう。

規模が大きな病院は最先端の設備や機器を取り入れることが可能であることから、転職せずにそのまま医局内にとどまり働くことで、その設備や機器を扱う現場にい続けることができます。
当然、クリニックよりも最新医療に触れる機会も格段に多くなるでしょう。

④後輩や部下の指導をする機会がある

給料が安いと言われがちな大学病院ですが、福利厚生や安定性などを含めて考えれば、決してクリニックに劣るとまでは言えません。
経験年数が多くなれば後輩や部下もできるため、後進の指導にあたることで、より自らの腕を磨くことも可能となるでしょう。
これもクリニックとは異なる点です。

大学病院とクリニックの違いで主たるものを幾つか挙げてみましたが、あとは、それをどう感じるかです。
どちらにメリットを見出すのかは人それぞれですし、今いる環境や年齢などによっても変わってくるはず。

転職を希望しているのであれば、クリニックのメリットのみではなく、大学医局のメリットにも目を向け、最終的な決断を下すようにしましょう。

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